代謝を上げることのメリットとは?わかりやすく解説します!
『代謝』と聞くと、代謝を上げて痩せる、とか
代謝が悪いと病気になりやすい、など
代謝のざっくりとしたイメージはありますよね。
新陳代謝が良いと、体の組織の生まれ変わりが順調に行われているので、
健康に過ごせる指針のようにも感じることができますね。
そもそも『代謝』とはなんでしょう?
『代謝』を調べると
生体内で生じるすべての化学変化とエネルギー変換のことだそうです。
生きていく上で、エネルギーを取り込み、身体の機能に適した材料として
変換して活用していくといったところでしょうか。
● 新陳代謝
昨日と今日で同じ自分がいるように、
身体を構成している組織や取り込んだ栄養素を分解して細かくすることと、
新たに合成して大きくすることが釣り合っていることです。
身体の組織のバージョンアップですね。
● エネルギー代謝
食事など外から取り込んだエネルギーの中から糖質、脂質、タンパク質などを活用して、
動く・動かすための消費エネルギーを補う過程のことです。
エネルギー代謝といわれる中に
- 基礎代謝
- 活動代謝
- DIT 食事誘発性熱産生
があります。
エネルギー代謝の6割を占める基礎代謝とは、
生きるために必要な呼吸、体温や筋肉量の維持など無意識に行われる消費です。
3割の活動代謝は、その名の通り動いて消費されるもの。
残り1割が栄養素の消化や吸収に要するDITとなります。
新陳代謝の機能、そしてエネルギー代謝の機能を維持、向上させることが
健康に過ごしていくためには必要不可欠なことが分かりますね。
● 代謝の良い人
健康的に毎日を過ごしている方は、代謝も良いことにつながります。
目覚めがよく、美味しく食事もとれて適度な運動も仕事もこなせる
充実した日々を過ごせますね。
これとは反対に、
- 目覚めが悪い
- 食事もあまり食べられない、あるいは偏って食べてる
- 食べ過ぎる
- 身体を動かすことが少ない……
そんなことが続くと代謝が落ちていく、悪くなる
結果的に健康から遠ざかるということになりますね!
食べ物の偏りや運動不足になるだけで
不健康というイメージはつきやすいと思います。
それが代謝が悪くなるにつながるとすぐには結び付かないかもしれませんね。
● 代謝が悪くなると……
運動不足などによって活動代謝が減ると、筋肉の伸縮によって体温を調整することもしているので、
体温上昇することが減ります。
その上で食事はたっぷり摂ることを続けると、摂取カロリーが多くなり、
エネルギー代謝が減っているので余りは脂肪、
つまり肥満につながります。
さらに動かないことが続くと、筋肉量も落ちてきます。
そうなると、筋肉の維持にもかかわる基礎代謝が下がってきてしまします。
基礎代謝が落ちれば、生命の維持にもかかわる代謝の部分なので、
生きる上で不具合が出てくることになります。
肥満になるのはほんの一例ですが、
肌荒れや目の下のクマ、手足の冷えや肩こりなども代謝の悪さに繋がるのです。
代謝を上げること、それが健康に過ごすためには欠かせないことですね。
● 代謝が上がれば
ストレスのない代謝UPにはメリットしかないというほど、良いことばかりです!
・傷が早く治る
新陳代謝が良ければ、生まれ変わりも良いので、
代謝を上げて免疫力も上げられれば、キレイに治るのです。
同様に、肌の代謝も上がることにつながります。
タンパク質でできている肌や髪も代謝が良ければ、
ターンオーバーも促されるので、
シミやしわなどの悩みも少なくなるでしょう。
・理想体型
エネルギー代謝の約6割に当たる基礎代謝は、
筋肉がその20%を担っていると言われています。
筋肉の生まれ変わりが行われるように分解と合成が必要です。
筋肉を使うことによって代謝も促され、筋肉の合成を増やせば筋肉量が増えます。
その結果、活動代謝もあがり、
痩せやすい、理想の体形に近づいていくのです。
若々しさを保つことにもつながりますね。
・血液循環が良くなる
筋肉がしっかり動いていれば、
そこに流れる血管もしっかり働いていることになります。
そうすれば、しっかり隅々まで血液が巡るので、
末端の冷えの改善につながります。
しっかり血液循環ができれば、内臓の動きも活発になりますね。
筋肉の次に内臓は基礎代謝を担っているので、
体の中からもコンデションが整ってくるのです。
胃腸の動きも良くなるので、
美味しいものを食べられて、便通の悩みも解消されるのです。
血液循環がしっかりできているということは、
筋肉内の血液も巡りが良いのです。
デスクワークなどでの、肩こりや腰痛も軽くなるかもしれません。
・自律神経が整う
生命を維持していくために、
交感神経と副交感神経のバランスを保っている自律神経。
新陳代謝とエネルギー代謝のバランス制御も担っているので、
その代謝が乱れると、自立神経にも負担が掛かってきてしまいます。
内臓の動きが悪くなったり、
血流・神経・リンパの流れも影響が出てくることがあります。
冷え・むくみ・肩こり・頭痛・怠さ・不眠…………
体の不調は自律神経の乱れによるものがかなりあります。
その乱れを起こさないために、代謝を上げるのは大事ですね。
●平熱は何度ですか?
突然ですが、ご自身の平熱は何度かご存じでしょうか?
最近では、コロナの影響もあり、外出先でパッと体温が測定できるものに出くわすこともありますね。
体調不良以外でも平熱を測ることは身近かもしれません。
では、その平熱が正常なのか?
理想とされる平熱の適正温度は36.5度(±0.4度は範囲内)です。
ちょっと高く感じる方も多いかもしれませんね。
実際耳にする多くは36度前半、又はそれ以下。
そのような平熱の低い方々が自覚している体調不良は
- 冷え
- 寝起きの悪さ
- 慢性的な身体のだるさ
などなど
決して健康的とは言えませんね。
平熱が1度下がると
免疫力が37%ダウン
基礎代謝も12%ダウン
身体の中にある取り入れた栄養素の働きも半減してしまいます。
身体の中の働きが落ちるのですから、
余計なものの排除もできなくなるので、老廃物が溜まっていきます。
血管も細くなるので、血流が悪くなり、
身体の表面ではシミ・目の下のクマ・ニキビなどで現れてきます。
また、目に見えないところだと、身体のだるさが続いている、
疲れやすいなどの症状が現れやすいでしょう。
このような場合、自律神経の乱れにもつながっているかもしれません。
女性は特に年齢によるホルモンバランスの乱れも起こりやすくなります。
加えてもともとの低体温であれば、ますます代謝がわるくなり、
不定愁訴の症状が強く表れる可能性が上がります。
・不定愁訴
身体の不調が不定期にあらわれるが、病院で検査をしても異常とはならない
- だるさ
- 重い
- やる気が出ない
などの自覚症状がある場合のことです。
ホルモンバランスの乱れにより、
何らかの栄養素が不足している可能性があります。
環境や年齢とともに身体に色々な変化がでてくるので、
仕方のないことだと割り切ってしまうかもしれません。
ただし、ご自身でも改善できる症状があるので、
自律神経を整える一歩として代謝アップを目指してみてはいかがでしょうか!?